純米酒専門 YATA栄店

温度で変わる日本酒の味わいについて②

 

 

温度で変わる味わい(冷酒・常温・燗酒)

基本の3つである、冷酒、常温(冷や)、燗酒の味わいの違いについてご紹介します。

 

冷酒

日本酒を冷蔵庫で冷やして、冷たい状態で飲むのが「冷酒」となります。

氷を入れたグラスに注いで飲むのもおすすめです。

お酒は冷やすほどに香りが落ち着き、飲みやすさが増すのです。

冷酒は、スッキリとした飲み心地が特徴となっています。

そのため、香りを楽しめる吟醸酒や、生酒、生貯蔵酒などのような、

爽やかな味わいの日本酒に適した飲み方と言えるでしょう。

 

常温(冷や)

冷やさず、温めず、そのまんまの温度で日本酒を飲むのが「常温(冷や)」となります。

常温の日本酒は口あたりが良く、そのお酒の本来の味わいがよく分かります!

冬は少しひんやりと、夏は少しぬるめにと、季節によって感じ方が変わる飲み方なのです。

常温に向く日本酒はたくさんありますが、

代表的なところで、純米酒や吟醸酒などは、常温でおいしく飲むことができますよ。

 

燗酒

燗酒は「お燗」などと呼ばれる、あたたかい状態で飲むお酒のことを言います。

湯煎や電子レンジなどで温めるのが一般的です。

燗酒の魅力は、お酒のもつ実力が思う存分発揮されるところとなります!

湯気とともに香りが広がり、冷酒や常温では分からないような細やかな味わいや、深いコクを楽しめるのです。

純米酒や本醸造酒のような、しっかりとした味わいの日本酒が、燗酒に向くとされており、

香り高い大吟醸酒などは温めると香りが飛んでしまうこともあるため、熱めのお燗には不向きとなるでしょう。

 

 

温度に合わせてお酒と料理を選ぶ

日本酒の温度に合わせて料理を選んだり、料理に合わせて温度を変えてみることで、味わいの相乗効果が見込めます!

お酒と料理を合わせるポイントのひとつに “温度を合わせること”があるのです。

例えば、冷酒は冷やすことで香りが抑えられ、スッキリと飲むことができるので、

よく冷えたお刺し身や、素材の味を生かした料理と合わせるのがおすすめとなります。

常温のお酒は、料理の温度を気にせずに、気軽に合わせることができるので、

冷たいおつまみやあたたかいおかずに合わせても、両者の味わいを引き出すのです。

燗酒は、あたたかさと深いコクが特徴となります。

おでんや鍋料理などの、あたたかい料理に合わせてほっと一息ついても良いですし、

煮魚などの濃い目の味付けの料理と合わせて、より深い味わいを感じるのもおすすめです。

ぜひ、自分好みの組み合わせを探してみてくださいね。

 

 

 

2回に渡り、温度で変わる日本酒の味わいについてご紹介しました。

その日の気分や食事に合わせて、日本酒の温度を変えて楽しんでみてはいかがでしょうか。